FARO/ガラスの位牌/ブルーの天使ちゃんの卵その5
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ガラスのお位牌
2009年 ガラスのお位牌/ブルーの天使ちゃんの卵その5
五木田 淳子 製作担当
縦10センチ程度のお位牌。
彼は、生後7ヶ月で突然天使になりました。
ママといつものように眠って、2度と目を開くことは
ありませんでした。
ママは高校生の頃から、心の病気と闘っていました。
この子のためにと、がんばっていたんだそうです。
アパート住まいなので、泣き声が迷惑にならないだろうかと
悩んだり、育児は大変だったようですが、本当に
一生懸命がんばっていたのに、、、
世界に一つだけの特別なお位牌を、私たち両親からの
プレゼントとして作ってやりたい。
晴れた日の飛行機雲があるお空(春の空)が
大好きだったなので、透き通ったブルーを使って欲しい。
というご依頼でした。
---------------お手紙を頂きました。---------------
短い期間での制作を無理に依頼して本当にすみませんでした。
とてもかわいい羽根のついた、息子によく似合ったお位牌で、
実物を見たとき思わず泣いてしまいました。
そして息子の祭壇にのせて、息子の写真を横に飾ったとき、
どこからか息子の笑う声が聞こえたような気がしました。
お位牌が丸く、かわいらしいものでしたので、合わせて
おりんも丸い変わった形のものに揃えました。
最愛の息子のものだから、すべてかわいくしてやりたくて。
私たちの周りに、今回お願いしたようなお位牌を知る人が
おらず、法要の時に
「まだお位牌、用意してないの?」
ときかれ、お寺さんにも同じようなことを言われましたが、
なぜか得意げに
「この天使の羽がついたのが、新しい位牌(名札)だよ」
って言ってしまいました。
息子に「自慢して!!」って言われてる気がして、
言ってしまいました。
まだ息子がいない現実を直視することはできないですが、
天使ちゃんの卵のおかげで、心が少し穏やかになれました。
本当にありがとうございました。
いつか、息子と主人と一緒に伊豆まで行ってみたいなと
思っています。
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