栃木県の、当時取引きのあったギャラリーからの依頼でした。
栃木県には『なまずの昔話』が多いそうです。そこからヒントを得て、お店のお土産として浮かんだようです。
何しろお土産なので、『できるだけ安く』と言うのがまず初めに来ました。 なまずを作るという事からして、初めての経験でどういう風に作るか長い時間悩みましたし、あまり安くできる仕事ではなかったのですが、 買い取りの仕事という事でしたので、がんばって製作しました。
何度も壊して、作って、を繰り返して早くできるようにはなったのですが、 作品の裏側をきれいに研摩する作業が大変な手間で、これに多くの時間が 必要とされました。 結局、だんだんとオーダーもなくなり、今は工房にこの親子がいるだけです。